お腹の赤ちゃんが大きく育ってくると妊婦さんのお腹もグングン大きくなっていきます。とっても嬉しく幸せなことですが、お腹が大きくなるにつれて気になるのは「妊娠線」です。

妊娠線とは、妊娠中にできる肉割れで皮膚に白色や赤紫色のひび割れしたような跡のことです。

皮膚は、外側から「表皮、真皮、皮下組織」と呼ばれています。
妊娠すると赤ちゃんの成長とともに、日々大きくなるお腹にからだの皮膚が伸ばされますが、一番外側の表皮は伸縮性があるので大丈夫ですが、その下の真皮や皮下組織は皮膚の伸ばされるスピードについていけず、真皮が断裂してしまってビリビリと皮膚が裂けたような妊娠線が出来てしまいます。

お腹が大きくなってくる妊娠12週ごろから妊娠線が出来はじめる可能性があり、妊娠線のでき方は人それぞれ違い、できない妊婦さんもいれば少しだけの人、何本もたくさん長い線ができてしまう妊婦さんもいます。

妊娠線ができる場所も個人差があり、妊娠線ができるイメージであるお腹のおへそ周りにできる方もいれば、下腹、胸、お尻、太もも、ふくらばぎ、腕など様々な場所にできます。

一度妊娠線ができてしまうと、産後に薄くなって見えにくくなる可能性が高いですが、なくなることはかなり難しいので、妊娠中に妊娠線予防をして妊娠線をつくらないことが重要になります。

今回は、妊娠線のできやすい人の特徴やできにくい人の特徴の他に妊娠線ができなかった人が多くしていた予防法を紹介します。

妊娠線のできやすい人の特徴は?

妊娠線のできやすい人には、以下の特徴があります。
それぞれなぜ妊娠線ができやすいのかを説明していきます。

急激な体重増加

出産までの理想的な体重増加は妊娠前のBMI(体重と身長の関係から算出される、肥満度を表す体格指数。計算式は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))です。)によっても変わりますが、普通体重であるBMI18.5~25未満の妊婦さんで出産までに妊娠前の体重から約7キロ~12キロ程の増加で、2週間で500g、1ヶ月1キロくらいのゆるやかな体重の増え方が理想的です。

しかし、食べないと気持ち悪くなってしまう食べつわりや吐きづわりが終わった後の食べ過ぎなどによって、急激に体重が増加してしまうと脂肪が増えてしまいます。脂肪が増えた分周りの皮膚が伸ばされてしまいます。

伸ばされた皮膚の表面の表皮は上記で説明したように伸縮性があるので大丈夫ですが、その下の真皮と皮下組織は伸縮性がないため亀裂が入ってしまいひび割れのような妊娠線ができてしまうのです。

妊娠中は食べ物が美味しく感じてついつい食べすぎてしまったり、「お腹に赤ちゃんがいるから二人分食べなさい」と年配の方から言われますが、妊娠中に体重が増えすぎると妊娠線ができる以外にも、産後に体重が戻らなかったり、産道にも脂肪がついてしまったり、微弱陣痛になりやすくなり、難産になってしまう可能性が上がるのでご注意ください。

高齢出産

年齢を重ねるにつれてお肌のハリや潤い、しなやかさ、弾力が減ってきます。
妊娠線は皮膚の真皮と皮下組織が断裂が原因なので、上記のハリや潤い、しなやかさ、弾力が減ると真皮や皮下組織が殿裂しやすくなって妊娠線ができやすくなります。

経産婦さん

二人目以降の妊婦さんは、子宮が大きくなりやすいのでお腹が前回よりも早く大きくなり始め、前回よりも大きくなる可能性が高くなります。

子宮のイメージとして風船を思い浮かべてみてください。新品の風船は最初に力を入れて息を吹かないと膨らましにくいですが、一度膨らました風船は以前よりも膨らませやすくなります。子宮も同じなので二人目以降のほうがお腹が大きくなりやすいのです。

経産婦さんは早くから妊娠線ができないようにケアすることが大切です。
妊娠初期からの妊娠線予防ケアが大切なのですが、上のお子さんがいると妊婦さん自身のケアは後回しになることが多く、ケアができなかったり不十分で妊娠線ができてしまうことが多くなります。

あと、当たり前ですが経産婦さんは以前の年齢よりも歳を重ねているので、加齢によるお肌の潤いやハリ、しなやかさ、弾力が減少で皮膚の伸縮性がわるくなっていることが多いので以前よりも妊娠線ができやすくなります。

小柄な女性

体型が小柄な妊婦さんでも赤ちゃんの成長や大きさはほとんど変わらないことが多いです。体型が小柄なので、平均的な妊婦さんや大柄な体型の妊婦さんに比べからだの面積が少ないため子宮が横や縦に大きくなるスペースが少ないです。

その為、赤ちゃんが大きくなるとお腹が前に突き出してくることが多く、他の妊婦さんよりも皮膚が伸ばされて真皮や皮下組織が断裂しやすくなって、妊娠線ができやすくなってしまいます。

多胎妊娠

多胎妊娠は喜びが何倍にもなる妊娠ですが、ヒトの妊娠は単胎児が基本で双子ちゃんなどの多胎妊娠は異常妊娠の1つです。

一般的に言われる安定期は多胎妊娠には無いと言われるほど、赤ちゃんにとっても妊婦さんにとっても妊娠、出産時のリスクが高くなってしまいます。

そのため、切迫流産や切迫早産、後期になると管理入院など安静生活が多くなり、血行が悪くなって皮膚が妊娠線ができやすい状態になったり、お腹が張りやすいので妊娠線予防ケアが難しかったりして妊娠線ができやすい状態になることが多いです。

そして、一番の原因は双子ちゃんや三つ子ちゃんなどの多胎妊娠だと、赤ちゃんが一人の単胎妊娠の子宮に比べてかなりお腹が大きくなります。
単胎妊娠に比べて子宮が大きいため、よりお腹の皮膚が伸ばされて真皮や皮下組織が断裂されやすくなり、妊娠線がたくさんできる可能性が高くなります。

妊娠線のできにくい人の特徴

反対に妊娠線のできにくい人には、以下の特徴があります。
それぞれなぜ妊娠線ができにくいのかを説明していきます。

若い妊婦さん

10代後半や20代の妊婦さんはお肌のハリや潤い、しなやかさ、弾力が多く、痩せている妊婦さんでも、妊娠によるからだの変化に順応する力が高いため、皮膚が伸びても妊娠線ができにくく、産後は体型や体重も妊娠前に戻りやすいです。

初産婦さん

一人目妊婦の初産婦さん(最近だと初マタさんとも呼びます)は、経産婦さんに比べて子宮が伸びにくいのでお腹も大きくなりにくいのため妊娠線ができにくいことが多いです。

また、初産婦さんだと上のお子さんがいる経産婦さんに比べて、自分のからだをケアする時間がとりやすいので妊娠線ができる可能性が下がります。

大柄な女性

大柄な妊婦さんは、小柄な妊婦さんに比べて体の面積が広いため子宮が縦にも横にも大きくなるスペースが有るため、赤ちゃんの大きさが標準くらいでしたら小柄な妊婦さんよりもお腹の膨らみが小さくなります。
その為、小柄な妊婦さんよりも皮膚が伸ばされないため、妊娠線ができにくいのです。

妊娠線ができなかった人がしていた予防法

妊娠線の予防には、皮膚の真皮と皮下組織が断裂しないために、お肌の状態を潤いやハリ、しなやかさ、弾力がある良い状態にすることです。
お肌を良い状態にするには「真皮と皮下組織まで保湿すること」が重要になります。
妊娠線を予防する効果のあるクリームやオイルを使って、毎日からだを保湿してお肌の状態良くをすることで妊娠線ができる確率はかなり下がります。

そして、保湿するときは妊娠線予防マッサージを取り入れてみてください。

運動不足になりがちな妊婦さんは血行不良になって妊娠線が出来やすくなりますが、マッサージの効果で血行が良くなり妊娠線のできにくいからだになることや、お肌にハリや弾力が増え、妊娠線予防クリームやオイルの成分をよりお肌に浸透させることができ妊娠線予防効果がアップします。

保湿の他にも妊娠線予防に大事なのは適切な体重増加です。体重が増えすぎると死亡が増えて妊娠線ができやすくなるので、急激な体重増加を防止してください。

しかし、体重が増えすぎるからといって、食事回数を減らしたり行き過ぎた食事制限は妊婦さん自身にもお腹の赤ちゃんにも悪影響なので、食事内容を見直したり、食べる順番を変えたり、程よい運動を取り入れて健康的に体重管理をしてくださいね。

まとめ

今回は妊娠線はできやすい人、できにくい人それぞれの特徴と妊娠線の予防法を紹介しました。

ご自身が妊娠線ができにくいタイプだったからと安心して妊娠線予防ケアをしないでいると、赤ちゃんがいちじるしく成長して毎週グングンお腹が大きくなる臨月以降に妊娠線ができてしまいますよ。

実は妊娠線が出来る妊婦さんの割合は、小さいものや少ない妊娠線も含めると妊婦さん全体の約7割にできてしまうと言われているほど、妊娠線はできやすい厄介なものなんです。

できやすいのに産後は消えることがほぼ無い妊娠線は、適切な体重管理とこまめなクリームかオイルでのお肌ケアやマッサージでの妊娠線予防で、可愛い赤ちゃんの出産後も妊娠線のないきれいなお肌でいれるようにがんばってくださいね。

ですが、体重管理もクリームやオイルを使ったお肌のケア、マッサージも無理は禁物です。
切迫流産、切迫早産、お腹が苦しいとき、お腹が張るときなど少しでも辛いはお休みをしてくださいね。
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